Eclipse Whisperer
調べ方:方法と出典
このサイトの数値はすべて、一次資料をもとに当サイト自身で計算し、そのうえで独立して公表されている数値と照らし合わせて確認しています。このページでは、その方法を説明します。
日食の時刻と皆既の長さ
各地点から見た太陽と月の位置は、ジェット推進研究所(JPL)のDE440天体暦を使って計算しています。これはNASAのミッションで使われているのと同じ惑星の位置表です。計算した位置から、月の円盤が太陽の円盤を覆う正確な瞬間を求めます。月の大きさには、NASAが日食の予報に採用している標準値を使っています。
計算結果はNASAの値と照合しました。フレッド・エスペナク氏がまとめたNASAの日食表には、皆既帯の中心線上の皆既の長さが2分ごとに掲載されており、2027年は101地点、2028年は82地点あります。当サイトの数値は、そのすべてと0.2秒以内で一致しています。また、NASAが示す皆既帯の北限と南限も、当サイトの結果と2キロメートル以内で一致しています。
現地の時刻は、サイトを作成した時点のIANAタイムゾーンデータベースに記録されている、各国の標準時の規則に従っています。モロッコは2026年9月20日から一年を通じてUTC+0を使い、エジプトは8月に夏時間(UTC+3)を使います。日食までに政府が時計の規則を変更した場合、このサイトの現地時刻は同じ1時間単位でずれますが、日食そのものの時刻は変わりません。
皆既帯の端付近での精度
端に近い場所では、月面の山や谷によって、皆既が数秒長くなったり短くなったりすることがあります。また、端の正確な位置は日食の年の地球の自転にも左右され、これは事前に秒単位で知ることができません。町が端から数キロメートル以内にある場合は、その町のページでお知らせしています。端の近くで観測するつもりなら、中心線の方へ数キロメートル移動するのが賢明です。
晴天率の求め方
すべての町について、日食の日付の前後2週間の各日、1991年から2025年までの各年にわたり、その町の日食の時刻の天気を調べました。町ごとに500を超える観測値になります。晴天率は、そのうち雲量が30%以下だったものの割合です。データは、Copernicus気候変動サービスのERA5の1時間ごとの記録で、約25 km四方の格子になっているため、海沿いの町とその背後の丘陵地が同じ数値になることがあります。
これらの数値は過去の天気を表すもので、予報ではありません。日食気象学者ジェイ・アンダーソン氏(eclipsophile.com)の衛星による雲の調査と比べると、当サイトの数値は同じ傾向を示しつつ、やや曇りがちに出ています。そのため、控えめな数値として受け取るのがよいでしょう。
期待皆既時間の求め方
期待皆既時間とは、皆既の長さに晴天率を掛けたもので、実際に見られる皆既のおおよその長さを表します。これにより、皆既は長いが雲の多い場所と、短いが晴れやすい場所を比べやすくなります。
出典
- 天体暦:NASAジェット推進研究所、DE440。
- 参照表:NASAゴダード宇宙飛行センターの日食ウェブサイト(F. Espenak)。
- 気象:Hersbach, H. et al. (2023): ERA5 hourly data on single levels from 1940 to present. Copernicus Climate Change Service (C3S) Climate Data Store. Contains modified Copernicus Climate Change Service information 2026. Neither the European Commission nor ECMWF is responsible for any use of this information.
- 地名と人口:GeoNames(CC BY 4.0)。
- 地図:© OpenStreetMap contributors.